雑筆20 マーケティングのトレーニング

以前、マーケティングの先生に、簡単なマーケティングのトレーニング方法として、日常生活の中で、自分なら「どうするか?」「何ができるか?」を考えることが良い方法だと教わりました。ですから、私はアイデアを常日頃の生活の中で考える習慣があります。。

①  流行っていないお店があれば、自分ならどうするかを考える。飲食店であれば、看板メニューとして採算度外視で180円のジャンボ餃子を作ってみるとか、レストランの内装を「トリックアート」にしてみるとか、今の時代だったらどうすれば、インスタグラムやYouTubeに取り上げてもらえるかをアドバイザーに相談します。

②  街を歩いていて、空いている店舗があれば、自分なら、どのようなビジネスを始めるかを考えます。例えば、駅の高架下の空いているスペースであれば、共稼ぎの両親向けの「保育園」は便利だと思います。コンビニエンスなジムも便利そうです。最近は高架下に「レンタルオフィス」や理髪店もあります。利便性を生かしたビジネスはまだありそうです。テイクアウト専門の「ドムドムバーガー」はどうでしょうか?

③  今あるお店の商売を他の商売と組み合わせることにより、お客様を増やせないかを考えます。私の住んでいる両国には「お花屋さん」「お豆腐屋さん」「お魚屋さん」「お肉屋さん」などの単一の商売のお店がまだあります。しかしスーパーマーケットやコンビニに押されて商売は厳しいように見えます。例えば「お花屋さん」なら「美容院やカフェ」を併設する。「食料品系」なら「お弁当や飲食店」も併せて行う方法もありそうです。「お豆腐屋さん」なら「ヘルシーメニューやお弁当」も出します。「おから」を使った商品開発もします。私は「おから」は好きです。

④  チェーン店でない個人のお寿司屋さんの経営は厳しそうです。両国でも閉めたお寿司屋さんもあります。お寿司は好きなのですが、私にはお米の量が物足りないです。なかなか食べた気になれません。小さなおにぎりぐらいのお寿司が欲しいです。地方にはあるようですが、そんな大きなお寿司を売り物にしても特色が出る気がします。

他のトレーニング方法として、生活の中で、「こんなものがあったらいいな」との思いからアイデアを発想する方法です。自分の不満や願望から、商品やビジネスを考えます。

①  ジムのシャンプーで頭皮があれるような気がしたため、タモリさんがお湯のみで洗髪する「湯シャン」していることを知りしばらく試しました。肌には良いようですが、やはりたまにはシャンプーを使用しないと髪がべたつきます。ネットで「重曹シャンプー」と「クエン酸リンス」が良いとあったので、食用の「重曹とクエン酸」の粉をネットで注文して試しました。よさそうでしたが少し面倒です。一回分ごとに小分けにされた、「重曹」と「クエン酸」のパックがあれば出張の時にも便利です。最近はボトルに初めから「重曹とクエン酸」の粉末を小さじ一杯ずつ入れて、髪を洗う直前にお湯を入れて使っています。「重曹とクエン酸」を混ぜると炭酸水ができます。「炭酸水シャンプー」です。あくまでも私の「個人的な感想」ですが、「湯シャン」より「炭酸水シャンプー」の方が頭髪も頭皮もさっぱりします。

②  私は炭酸入りの清涼飲料はあまり得意ではありません。私には甘すぎます。かといって「炭酸水」では物足りないです。家でスカッとした「炭酸飲料」を飲みたいときには、小さじ一杯ずつ「食用の重曹とクエン酸」を入れたコップに、冷蔵庫で冷やしたお茶を注ぎます。作り立ての「お茶の炭酸水」ができます。結構いけます。外で飲みたいときにコンビニで探しましたが「炭酸茶」は売っていませんでした。もし商品化されていないのならば売り出せば、ある程度は売れる気がします。「重曹とクエン酸」の安全性に関してはChatGPTに確認しましたが、実施する時は「自己責任」でお願いします。

③  証明写真が欲しい時に、駅近にある「証明写真機」で写真を撮ります。スマホなどで撮った画像をコンビニで印刷もできますが、自分で証明写真風に撮るのは難しいです。最近は「証明写真」をデータで欲しいことが増えました。「証明写真機」でプリントされるのではなく、持参した「USB」にデータで保存できれば、個人的にはすごく便利です。そのような機能の機械はあるのかもしれませんが、近所の「証明写真機」にはその機能はありません。是非とも付けてほしい欲しい機能です。

④  テレビ番組で「梅酒を作っているメーカー」が、「梅酒」を作った後の「梅の実」の処理に困っている映像がありました。私は普段はお酒を飲みませんが、子供のころから両親が家で梅酒を作ったときに「梅の実」を食べるのは好きでした。居酒屋では、「梅酒ロックやサワー」に「梅の実」を入れてくれるお店もあります。個人的には「梅酒」を買いませんが、梅酒を作った後の「梅の実の瓶詰め」があれば買います。処理に困っているぐらいなら商品化してほしいです。安価ならさらに嬉しいです。

今あるものでも、少し変えたり、対象市場を変えたりするだけで、マーケットが広がらないかを考えます。日本の優れた伝統産業で、時代に合わせた商品開発をして事業を再生している企業があります。私がメディアで見ただけでも、「錫の食器を現代の食卓でつかうものに変える」「竹細工を近代的なランプシェードにして高級ホテルや高級のお店へ販売する」「昔ながらの宮大工の技術を現代建築に活かす」。日本の中小企業には、すごい技術を持っている工場がたくさんあります。しかしアジアの国と大量生産では価格競争では厳しいです。少量多品種、オーダーメイドに対応など、付加価値で勝負する必要があります。ちょっと特殊な例ですが、

①  等身大の女性のシリコン製の人形「ラブドール」を取り上げている番組を見ました。そんな人形があるのを初めて知りました。普通の家にあんなに大きな人形があれば邪魔ですが、一人暮らしの男性を中心に一定数の顧客はいるようです。なかなか魅力的な外見の人形です。調べましたが「男性のラブドール」はなさそうです。防犯用にもなりそうですし、一定数の女性顧客は見込めそうに思えます。将来的にはAIが搭載され、人形と会話ができるようになれば、孤独を癒したい人向けにさらに市場が広がりそうです。2013年のアメリカの、SF恋愛映画『her/世界でひとつの彼女』を思い出しました。ストーリーは、近未来のロサンゼルスで、ラブレターの代筆ライターをしていた男が、ある日、人格を持つ最新の対話型生成AIのサマンサを手に入れて、サマンサに恋をしてしまう物語です。恋愛感情を持つプロセスが自然に感じられました。サマンサ役の女優は声だけの出演ですが、「スカーレット・ヨハンソン」です。少し低くてハスキーな声が役にとてもあっていました。そんな世界がSFの中だけではなく、目前に来ています。ラブドールは海外でも需要がありそうです。

こんな風に日常生活の中で、ビジネスや商品のヒントを考えるのは「ゲーム感覚」で結構楽しいです。「脳トレ」にもなりますし、お金もかかりません。

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