雑筆19 ルール以外にも

最近の色々な記事やネットのコメントに、「それってルールなの?」と発言している意見を見ることがあります。ルールさえ守っていれば良いと考えるのは偏った考えです。世の中は「一人」では生きていけません。人と人が「持ちつ持たれつ」助け合いながら生きています。人間関係を円滑にするための、規範や取り決めは色々とあります。よく言われているものに、「法律」や「ルール」や「モラル」や「エチケット」や「マナー」や「常識」などがあります。それらの違いを「ChatGPT」に聞きました。おかげで調べる時間が短縮できています。

①    法律(Law): 法律は、社会的な規範や基準を制定し、守られるべき行動の範囲を定める体系的なルールです。法律は、立法機関によって制定され、特定の行為や関係に対して法的な義務や権利を定めます。法律は、国家や地域によって異なることがあります。

②    ルール(Rule): ルールは、特定のグループや組織内で合意された指針や規則です。ルールは、集団のメンバーが互いに遵守することで、秩序や公平性を保つ役割を果たします。ルールは、法律とは異なり、法的な拘束力を持たないことがあります。

③    モラル(Morals): モラルは、個人や社会における善悪や正義に関する信念や価値観のことを指します。モラルは、個人の内面的な判断や倫理的な観点から生じるものであり、文化や宗教、個人の経験などによって形成されます。モラルは、個人の行動や意思決定に影響を与える役割を果たします

④    エチケット(Etiquette): エチケットは、社会的な行動規範や礼儀作法のことを指します。エチケットは、相互の尊重や礼儀正しさに基づいて、社会的な場や人間関係における適切な行動を示すものです。エチケットは、特定の文化や状況によって異なることがあります。

⑤    マナー(Manners): マナーは、社会的な場面や相手への配慮を通じて示される礼儀正しい態度や行動のことを指します。マナーは、他の人とのコミュニケーションや社会的な交流において重要な役割を果たします。

⑥    常識(Common Sense): 常識は、一般的な理解や合理的な判断に基づいて行われる思考や行動のことを指します。常識は、日常生活での基本的な知識や経験によって形成され、特定の文化や社会において共有される傾向があります。常識は、明白なことや広く受け入れられた事実に対する理解を示す場合もあります。

⑦    倫理(Ethics): 倫理は、善悪や正当性に関する原則や価値観の体系です。倫理は、人々の行動や判断において、正しい・正当なものを判断するための指針となります。倫理は、社会の規範や価値観、哲学的な考え方に基づいて形成されます。

⑧    価値観(Values): 価値観は、個人や社会が重視する基本的な信念や目標のことを指します。価値観は、人々が重要視するものや望ましいと考えるものを示し、行動や意思決定に影響を与えます。価値観は、文化や教育、個人のバックグラウンドなどによって異なることがあります。

これらの用語は、一部重なる部分もありますが、それぞれ異なる側面や文脈で使われます。法律は社会のルールを制定し、モラルや倫理は個人や社会の善悪や正義に関する価値観を反映します。エチケットやマナーは、社会的な行動の適切さや相手への配慮を示し、常識は日常生活の合理的な判断や理解に関連します。価値観は、人々が重視する信念や目標を示すものです。これらの概念は、個々の文化や社会によって異なる解釈や重要性があります。また、一部の概念は法的な拘束力を持ち、他の概念は主観的な判断や社会的な合意に基づいています。

(ChatGPT) 概念間の社会的な重要度や強制力は、以下のように異なる場合があります。

①  法律(Law): 法律は、社会において最も強力な強制力を持つ概念です。法律は、国家や地域の権威によって制定され、法的な拘束力を持ちます。法律の違反は罰則を伴い、司法制度によって処理されます。法律は社会の秩序を維持し、公正さや安全性を確保するために重要です。

②  ルール(Rules): ルールは、法律よりも柔軟な規範であり、特定の組織や共同体において定められます。例えば、学校や企業、スポーツ団体などでのルールがあります。これらのルールは、組織の円滑な運営や目的の達成を促進するために存在します。ルールに法的拘束力はない場合もありますが、遵守することが望ましいです。

③  モラル(Morals): モラルは、個人や社会の善悪や正義に関する価値観を示すものですが、法律と比べると強制力は直接的にはありません。モラルは、個人の内面的な判断や倫理的な観点から生じるものであり、人々の行動や判断に影響を与えます。モラルは、社会の規範や価値観を形成するために重要ですが、法的な罰則や強制力は直接的には関与しません。

④  エチケット(Etiquette)およびマナー(Manners): エチケットやマナーは、社会的な行動規範や礼儀作法を示すものですが、法的な強制力を持ちません。エチケットやマナーは、相互の尊重や配慮を通じて社会的な関係を円滑にし、良好な人間関係を築くために重要です。しかし、エチケットやマナーの違反は法的な罰則によって処理されることはありません。

⑤  常識(Common Sense): 常識は、一般的な理解や合理的な判断に基づく思考や行動を指します。常識は、社会的な共通の知識や経験によって形成されます。常識は、特定の行動や状況に対して明白な解決策や適切な判断を示すものですが、法的な強制力は直接的には関与しません。

⑥  倫理(Ethics)および価値観(Values): 倫理や価値観は、社会的な規範や信念を示すものですが、法的な強制力を持ちません。倫理や価値観は、人々の行動や判断に影響を与える役割を果たしますが、法律や法的な罰則によって直接制約されることはありません。倫理や価値観は、個人や社会の文化や宗教、個人の経験などによって形成されます。それらは人々の行動や判断に対して指針や基準を提供する役割を果たし、個人の良心や社会的な責任に訴えかけます。

総合すると、法律は社会的なルールであり、最も強力な強制力を持ちます。モラルや倫理は社会の善悪や正義に関する価値観を示すものであり、法的な拘束力は直接的にはありません。エチケットやマナーは社会的な行動の適切さや相手への配慮を示し、常識は一般的な理解や合理的な判断に基づく思考や行動を指します。倫理や価値観は人々の行動や判断に影響を与えるが、法的な罰則や強制力を持ちません。ただし、これらの概念は相互に関連しており、法律とモラルや倫理、エチケットやマナー、常識、個人の価値観などが一致することが多いです。社会的な規範や行動指針は、法的な拘束力とモラルや倫理、エチケットやマナー、常識、価値観の相互作用によって形成されます。ルールやマナーなども時代や環境の変化とともに変化していきます。それでも、他の人や周囲への配慮は必要です。

まだあるかもしれませんが、以上が、社会を円滑に運営し、お互いが気持ちよく生活できるための主な約束事です。法律違反は問題外ですが、罰則がないから何をしても良いと考えている人をネットで見ることがあります。自分で自らそれをアップしている人もいます。大体は厳しい批判を浴びています。よく目にする批判内容は、「恥知らず。品がない。非常識。不快。育ちが悪い。躾がなっていない。親の顔が見たい。」など辛辣な評価が多いです。私は「教養がない。」と感じます。逆な場合は「上品。育ちが良い。知的だ。礼儀正しい。感じが良い。誠実。気遣いができる。」など良い評価で好感度が上がります。

大部分の人は、常識的な対応をしていますが、私の経験でも、例えば、電車の出入り口に立っていて、降りる人の邪魔になっているのを見るとマナーが悪いと感じます。ジムのトイレで、多くの人はスリッパをちゃんと整えて脱ぎますが、ぐちゃぐちゃのままになっているのを見ると、エチケットを知らない人がいると思います。国籍、年齢問わず道いっぱいに広がって歩いている人たちも見ます。ネットの記事で、「アメリカって子ども連れに優しい国なのだとすごく感じました。ベビーカーをひいているとすぐにドアを開けてくれますし、エレベーターも真っ先に譲ってくれます。ただ同時に、親がわが子に対してとても厳しくマナーを徹底していると思いました。たとえば子どもがレストランで騒いだり、スーパーで泣き出したりすると、両親がそろっている場合、すぐにどちらかが子どもを外に連れ出して、静かになるまで入ってきません。公共の場でのマナーはとても厳しいなと感じます」。海外旅行客が、駅の構内や街でぶつかっても謝らない人に対して驚く記事も見ました。お金と時間を使ってわざわざ日本に来てくれたのですから、日本と日本人に良い印象を持って帰国してもらいたいです。オリンピックでは「おもてなし」の言葉をキャッチコピーに使っていました。「おもてなし」は相手に対する思いやりや優しさや配慮があって初めて成立します。

どんな考えや態度をとるかは人それぞれですし、法律や一部ルール以外は強制されるものではありませんが、しかし、もし仕事で成功したい、ビジネスで力を発揮したいと考えるのであれば、他の人の応援は不可欠です。人に好感を持たれることは重要です。テレビで有名な女優さんが子供のころから母親に「神輿は1人では担げない」「人脈と信頼は財産」「常に周りに感謝の気持ちを持つように」と言われていたそうです。若いころの私ならピンとこない発言ですが、今なら100%その通りだと思えます。ネットの発達により、「自分さえよければ良い」という利己的な考えが強い人が取り上げられて目立つようになりました。幸い私の周りや友人にはそんな人はいませんが、そんな人は少数だと思いますけれど、もしいたら、付き合うのをやめます。一緒にいて疲れますから。結局そのような人は、社会的にも孤立していきます。利己的な行動と自己中心的な考えに、社会的に何かメリットがあるとは思えません。他人ごとではなく自分自身の行動の自戒としても気を付けています。

カテゴリー: エッセイ   この記事のURL