不愉快なニュース99 泉房穂 (著)「わが恩師 石井紘基が見破った官僚国家 日本の闇 (2024/9/17)」②

第II部 “今”を生きる「石井紘基」。対談の1人目は石井ターニャさん。父の素顔、そして、事件当日のある出来事。人知れず胸に秘めてきた思いを謡明けていただいた。第三章 〈石井ターニャ×泉房穂 対談〉事件の背景はなんだったのか?・「母のおなかの中で日本に来ました。(石井)母は厳格な父親の反対を押し切って、まずモスクワで結婚式をしました。母はエリート大学にいて、国もすべて捨てていくわけですから、なかなか日本行きの許可が貰えない。父はビザの関係で帰らなくてはならず、母も同行する申請をしましたが、モスクワで待っていたそうです。その後、母が妊娠していることもあってか、ようやく許可がおりました。・「娘から見た父、紘基」。(石井)父は子供が大好きで、私が小さいときは私の友達とも遊んでくれました。父は弱者の味方だったし、やさしい人でした。私が物心ついてくると、とくに嘘をついたり、何か道に外れるようなことに関してはとても厳しかったです。・「1993年のトップ当選前は極貧状態だった」。(石井)思い起こせば、日本新党で初当選する前は、本当にもうぎりぎりの家系で、母は「今月越せるかな」という状態で持ちこたえていました。・「不惜身命(ふしゃくしんみょう)の覚悟で生きた石井紘基」。()石井さんの座右の銘が「不惜身命」。自分の身も命を捧げるぐらいの覚悟で不正を許さなかった。あとは「一生懸命汗をかいて収めている税金をムダ遣いするなんて絶対に良くない」と報われないことに対する怒りです。それでは国民が報われないし、そんなことにお金を使う政治は間違っているという信念は強い人でした。父は「国会Gメン」という調査チームを立ち上げた。()原口一博さん、上田清司さん、河村たかしさんたちがメンバーでしたね。・「事件直前の父の異変」。(石井)実行犯として刑務所にいる人(伊藤白水)は原付バイクしか持っていないのですが、事件の2~3日前に父は車に追い回されて、千駄ヶ谷の知人の事務所に逃げ込んでいます。その日の次の日の朝、父がリンチを受けたような状態で帰ってきたとの話もあります。父亡き後に議員関係者から「官邸と取引の話もあった」と聞きましたし、ある人物から「2回警告したけれど、聞かなかった」という話も伝えられたことがあります。・「容疑者に会いに留置所へ」。(石井)当時私は毎朝8時に電車で通勤していました。でも事件当日に限って、会社を休み車で出かけました。当時の我が家の駐車場は車を2台駐めると人が一人しか通れませんでした。事件の朝、いつも通り私が会社に行っていれば2台駐まっています。変なのですが、出頭した伊藤受刑者と衆議院の運転手の証言が、合わせてあるのです。どういうことかというと「私の車が通常駐めらている位置で犯人が馬乗りになり父は倒れて死んでいたという話になっています。ですが、実際は事件の15分前に私は車で出かけています。そして父は証言と違う場所で空きスペースで犯人ともみ合いの末亡くなっています。母は家の窓から犯行の様子を目撃していて、犯人が立ち去った後に父のもとに駆け付けています。伊藤受刑者らの証言とは明らかに違う場所に、しかも90度違う角度で父は倒れていたという証言です。ですから私は、警察の人に聞きました。もう何も信用できないと思いました。伊藤は翌朝出頭するのですが、事件発生当日の夕方には、国会で伊藤の名前が出ていました。犯人は逃走中なのに警察犬も追跡していないし、容疑者の指紋は凶器から出てこない。容疑者の衣料は返り血を浴びているはずなのに、見つからないまま。国会に持っていく予定だった資料も出ていない。事件の2~3日前に彼は議員会館に来ていました。入館手続きはうちの事務所で行っていなかったので、どこかの別の議員の事務所に行って、アポなしでうちの事務所に突然来ているのです。・「石井ターニャが立候補するんじゃないか」。() 事件の後、紀藤弁護士が、真相究明のホームページを立上げ、情報提供を呼びかけましたが、真相には届かず今に至るという感じです。(石井)父のなき後に議員会館に、突然スーツ姿の人達が5~6人来て、いろいろ持っていかれたという話もあります。身近なところに敵はいるもので、みなさん利害関係もありました。党内にも、なんとしても私は出さないという方もいて、その圧力がすごかったです。そうこうしているうちに民主党から父の選挙区で、小宮山洋子さんが出るという話になりました。それこそ、父の秘書も、区議も都議も誰も信用できなかった。・「爆弾資料は何だったのか」。()事件当時、石井さんが所属していた民主党でも、もう少し真剣に真相を究明していれば、なにかが見えたかもしれません。「調べているふり」だけだった気がします。(石井)事件後、民主党が一回だけパフォーマンスの記者会見をやって、1回だけ会議が設けられましたが、そこには呼んでもらえませんでした。紀藤先生が出席して私が聞いたのは「石井さんの資料を保管する本棚を買いましょう。それだけでした」と。その後、菅直人さんが民主党の代表になりました。友人の議員が「真相究明はどうするのですか」としつこく聞いたのですが、菅さんは逃げ続けたそうです。事件の首謀者と噂される、すでに亡くなった議員を、うちのスタッフが通してしまい、事件直後に父の議員室で資料を見ていたことがあります。「資料のコピーはないか」と。・「語り草になった魂の質問」。() 石井さんが亡くなられた翌年の「石井紘基をしのぶ会」で私は友人代表にさせていただきました。(石井)当時の出席者の中には、事件に関与したとうわさされていた政治利害関係者もいたので、あまの父のことを言うと狙われるから、「こんなに石井紘基を熱く語って大丈夫かな」と思っていました。泉先生が国会に行かれて、私の秘書仲間も当時同期で代議士になり国会に入ったのですが、彼らから泉先生の国会質問はものすごかったと。「あれは魂の叫びだ」と語り草になっていると聞きました。「泉さんは、国会で誰よりも法案を作っている」といつも言っていました。法案はベテラン議員の名前を載せて提出しなければならないけれど、実際は全部泉先生が作っていると聞いていた。父の意思と運命的な流れを感じていました。・「遺された資料の電子化プロジェクト」。(石井)当時の党のご批判が多い中、鳩山由紀夫先生の名誉のために申し上げておきたいのですが、2014年に鳩山先生のお声がけで、元民主党の尾立源幸先生のお力添えをいただき、父の残した膨大な資料のスキャンを初めて4万枚ぐらい読み込みました。2022年に旧民主党側から突然「石井先生の資料が段ボール60箱あるので引き取ってくれませんか」との申し出がありました。見に行くと、それは国会Gメンの資料でした。今、鳩山先生からご支援をいただいて、立県の川内博先生も調査に参加していただき、2024年2月末まで最後の読み込みをして、5万枚ぐらいになりました。・「日本の本当の予算はいくらですか」。()政党交付金で政党は、315億円をもらいながら、そのお金が消えている。いったんお金が出てしまったら、何に使っても分からない。同じように、特殊法人の問題も、税金が一般の予算から特別会計に流れてしまった後、そこからまた民間に流れてしまっているから、それ以上追うことはできない。「日本の本当の予算」はどのくらいの金額なのか、特別会計の名目でどこに消えたかわからないのに、日本はずっと「お金がないから国民負担」と言っているわけでしょう。国民負担だ、増税だとずっと言っているけれど、本当に足りないか検証していないですよね、だから石井さんは「国民会計検査院を作ろう」と呼びかけ、市民の動きを作ろうとしていた。・「石井紘基の問いはまさに今を撃つ」。(石井)私は娘として、父の亡くなった不幸な1日を追いかけ続けるのでなく、父の「生きた時間」を後世に伝えていきたいと思っています。坂本龍馬、江田三郎さんを尊敬していた父にとってそれが願いだと思っています。父がこの世を去ってから、父の夢を見ることがありましたが、いつも父はまだ生きていて、まだ仕事をしようとしているので私が「みんなパパのことを死んだと思っているから、急に国会に行ったらびっくりするよ。選挙に出たりしたらもっとびっくりするよ。もう戸籍もないし」というやり取りをしている夢です。安冨先生にその話をしたら「そうだよ。石井紘基は死なない」と言われました。たくさんの方からの手紙やメッセージに励まされました。父が残してくれたものは「人」でした。その方々にこの場を借りて深くお礼を申し上げたいと思います。

第四章 〈紀藤正樹×泉房穂 対談〉司法が抱える根深い問題。対談の2人目は紀藤正樹さん。市民は弁護士として、統一教会やオウム真理教のカルト被害救済に尽力し石井紘基とは同士でした。石井の死後は事件の真相究明に全力を挙げ、事件後から20年たった現在もホームページで情報提供を呼び掛けている。・「普通の国会議員とは明らかに違っていた」。(紀藤)石井さんとの出会いは、1995年のオウム真理教事件のとき、石井さんから「オウムの被害者の救済の法律を作りたいのでぜひ会いたい」と電話をもらった。当時、オウム真理教の被害者の救済に忙しかったので、おそるおそる「事務所でもよろしいですか」と答えたところ「行きます」と言われた。石井さんは普通の国会議員とは全然違うタイプで、腰が軽いというか「現場に駆けつけて話を聞くタイプなのだ」と最初の段階で思いました。それで私の事務所に来られて、オウム真理教の被害者の話を聞かれて、私は「被害者がオウムに事実上、損害賠償請求もできない。裁判の傍聴も非常に厳しい」という状況を説明しました。その彼が2002年に殺害され、彼がその制定に尽力した「犯罪被害者等の権利の保護を図るための刑事手続きに付随する措置に関する法律」によって、裁判傍聴も出来るようになって、彼が作った法律により、彼の遺族支援をしていること自体が、とてもつらいことでした。・「今も寄せられる事件の情報」。(紀藤)非常に謎の多い事件で、犯人とされている伊藤白水は、石井さんを刺した後逃亡しています。そして警察が本格的に捜査を始めようとした土曜日に自ら出頭して逮捕されるわけです。犯人が出頭したことで、警察の捜査が急速に縮小したのです。もともと出頭するのであれば逃亡する必要はない。殺害の動機として「お金の無心を断られたから」と自白していますが、石井さんの胸ポケットには現金が入っていました。それなのに伊藤はお金に手を付けていません。そして、伊藤さんの議員手帳がいまだに見つからない。()私も事件後の捜査の在り方とか、検察の対応などを見ていてもかなり不信感を持っています。警察、検察の組織全体の構造というか。20年たっても「石井さんが追及していた不正の正体は何だったのか」「なぜ石井さんが殺されなければいけなかったのか」というという問いは残されたままです。・「裏金問題につながる司法の闇」。(紀藤)日本の被害者救済は、基本的には警察がやっているわけですけれど、警察の捜査の在り方にしても、検察の捜査の在り方にしても「犯人を挙げる捜査」をやっているのです。基本的には犯人が逮捕されれば終わりで、その背景まで面倒だから調べない。犯人が逮捕された直後から23日の拘束期間があるので、23日間で行える捜査しかしない。検察の捜査も全く一緒です。検察審査会への請求と、その後の審査ができますけれど、そもそも検察審査会は捜査権を持たないので、検察庁や警察の証拠で調べるのです。つまり、最初から警察や検察が「嫌疑不十分」になるような証拠しか収集していなかったら、検察審査会でも「嫌疑不十分」になり、起訴相当にはならないのです。捜査権がないということが、検察審議会の最大の問題です。だから一定程度の操作がされている事件は起訴総統が出るけれど、捜査がされていない、最初からやる気がない事件は起訴相当になりません。()自民党の裏金問題では、安倍派の幹部は「嫌疑なし」ですから。検察審議会を睨んで、起訴相当を避けるために、検察がサボったような。起訴のしようがないですから。検察はすごくタチが悪いです。(紀藤)検察庁の調書がそのまま検察審議会に持ち込まれることはあまり報道されていません。最初から手抜きをすれば、当然「起訴は難しい」ということになってしまう。手抜きどころか、マイナスの調書を取っている可能性もある。いずれにせよ警察とか検察の捜査は「捜査側が有罪にしたい」人を「有罪にするための捜査」をしているのです。国家のためにやっているわけではない。これも石井さんがずっと言ってきたのですが、1999年に「情報公開法」ができたのですが、これがアメリカみたいな「情報自由化法」のように、50年か後に情報公開されるというような仕組みにしないと、非公開された記録は闇の中です。日本のように「機密のまま永久に公開されない」となると、保身のための工作が行われやすくなる。非公開な記録だとしても「50年後には公開される記録」を定める法律が日本にはない。結局、裏金問題にもオウム真理教や統一教会の問題にもつながっていきます。・「オウム事件の坂元弁護士との出会い」。(紀藤)私の先人に故・坂本堤弁護士がいます。彼は弁護士3年目だったんですけれど、庶民が住むような普通のアパートに家族3人で生活されていた。外からそのまま犯人は玄関ドアまで入っていける。オートロックがないんです。僕は1990年に弁護士登録をしました。「弁護士は最低限のセキュリティーにはお金をかけなくてはいけない」思いました。()最近の裏金問題で思うんですけれど不起訴で処罰されないからセーフじゃない。「処罰されるかどうか」の問題、「違法かどうか」と、「違法でなくても妥当なのか」の問題。それがあるから理不尽なんです。裏金問題も本来なら「法律がおかしいなら、変えないといけない」と議論すべきなのに、「法律違反しても処罰されなかったらセーフ」みたいな理論がまかり通っているのがおかしい。・「より複雑かつ巧妙になった利権構造」。(紀藤)統一教会の問題が起きたときに、なぜ統一教会と国会議員が癒着するのか。「票が欲しいから」「運動員が欲しいから」なんです。運動員はお金と同様の価値がある。組織ボランティアについては是非を問うべきではないかと。()政治家からすると、金だとリスクが高いけど、宗教だとリスクが少ない。しかも組織的にやってくれる。国会議員の一部がやたら宗教と組みたがるのはリアリティーがあります。(紀藤)政治家のパーティーもそうだけれど、政党助成金を作ったときに、どうして企業、団体献金を完全に禁止しなかったのか、まったく理解できない。「やっている感」を見せた上で結局、裏金が作れる構造になっている。()本来は、企業、団体献金の代わりに「国民一人当たりコーヒー一杯分、250円の負担」で政党助成金を作ったのに、企業献金をのこして、おまけに裏金です。焼け太りです。(紀藤)官房機密費と同じで、個々の議員にできてしまうというのは闇が大きい。裏金が2000万ですよ。()政策活動費も、各党の総計で年間16兆円(2022年)です。1年間で10億円のお金を使って「使途不明」です。ブラックボックスがブラックボックスのまま、かえって巧妙になって見えづらくなっている。(紀藤)特殊法人や公益法人は、予算の報告義務がある。だけどその傘下の二次法人になると、もう報告義務のないものが多数出てくる。だから今地方自治体でも二次法人が非常に多い。港湾事業とか道路事業とか大きなお金が動くところで、上から下にどんどん落としている。そのせいで以前よりお金の流れが見えにくくなっている。()パソナなんかにも地方自治体が驚くほどお金を流す。パソナが間に入っただけで「パソナに出しました。以上」で、出した金額しかわからなくて、その後のお金の流れは一切分からない。実際、中抜きや過剰請求ですから。本来とは全く違う請求額を自治体は払っている。どこかの業者を間に噛ませて、お金の流れを分からなくする。巧妙化しています。(紀藤)国政調査権についても状況が変わりました。個人情報保護法ができた2000年以降ぐらいから個人情報を理由に官僚が資料を出さなくなりました。いわゆる「不開示規定」です。()情報「公開法」とは名ばかりで、ちょっとした理由ですぐに黒塗りで真っ黒にしてしまいます。(紀藤)だからアメリカのような「情報自由化法」は絶対必要です。個人情報保護法と、後世に情報を保存する「情報自由化法」はワンセットです。()50年後に公開するとか、後日検証できる状況にするだけでも違ってきます。今は完全にもみ消せる状況です。・「あまりにも後進的な検察の捜査」。(紀藤)司法を健全に機能させるための改革には、いくつか方法が考えられます。①アメリカのように、市民も起訴に参加する「大陪審」を置いている国があります。検察官の起訴独占を防ぐために、日本にも「大陪審」を作る方法もある。②検察官に恥ずかしいことをさせないために、後世に情報を開示させる「情報自由化法」を作る方法もある。今の検察庁の制度は起訴が完全に検察官に独占されている。そのことで二つの問題がある。ひとつは「やり過ぎる」問題。つまり「行き過ぎた捜査」です。これは国策操作の場合が多いですけれど、自白を強要して冤罪を作る捜査です。その反対に「やらない捜査」も問題です。本来やるべきことをやらない。今回の裏金問題は「やらない捜査」の典型です。裏金は普通の市民だったら、みんな逮捕案件です。普通は共犯がいる捜査なのだから、一般市民だったら二人同時に逮捕です。国民は「なんで国会議員は逮捕されないの」となる。今回、略式起訴したのが3500万円ぐらいでしょう。基準を2000万円にしたら、何人かまた入ってきてしまう。萩生田議員とかも入る。だから3500万円なのかも。2000万円でも国民にしたらあまりにも高額です。やはり検察庁に対する捜査の改善の法整備が必要です。()起訴独占という問題。日本では捜査の「裁量権」を官僚である検察がほぼ独占してしまっている。「裁量権を国民の手にどの程度取り戻すか」の論点と「起訴便宜主義」と言って、日本の場合は起訴するかどうか検察が勝手に決める問題もある。ドイツやイタリアは「起訴法定主義」だから、起訴しないと検察の不始末になる。あとは捜査の透明化。50年後でもいいから、捜査の情報をオープンにする。・「学者、活動家、政治家の3つの顔を持っていた」。(紀藤)石井さんは何から何まで特別で、研究者と運動家と政治家が三位一体のような人です。彼が書いた「日本が自滅する日」は、論文みたいなもので学者の本です。・「政治責任を取らないから決断ができない」。()今の政治は政治決断ができない。政治決断の前提は、政治責任なんです。責任逃れをするような政治家は決断しないから、結局責任を取らない官僚に任せる。あらゆる対応が遅いと感じます。

第五章 〈安冨歩×泉房穂 対談〉「卓越した財政学者」としての石井紘基。対談の最後は安冨歩さん。日本を支配する官僚システムに関して、他の追随を許さぬ研究を行ってきた経済学者。石井紘基の死後「発見」し、生前の業績に光を当て、再評価してきた。・「受験エリートが支配する国」。(安冨)共産党も東大卒が支配している。朝日新聞も東大卒が支配している。メディアも労働組合も東大卒が支配している。()基本的にはみんなお面を付け替えただけなので、中の人は一緒なんです。受験エリートが枝分かれしただけ。(安冨)石井さんは「特殊法人は全部なくせばいい。対対案は要らない」とおっしゃっていました。そして「民営化」に強く反対していた。特殊法人などを民営化すると、国政調査権すら及ばなくなる。そうすると本当にやりたい放題になるということを予告しておられ、実際その通りになった。・「学校制度がなくなったら」。(安冨)学歴エリートはもう必要ないと思っている。ほとんどはAIに置き換えることが可能であり、大学で学ばなければならないような知識は、ほぼインターネットで手に入る。学校とは、子供たちを勉強させて、記号操作や情報処理ができて、国家システムとか企業の運営ができるための装置だったわけですけれど、もはや全く必要なくなっていると思います。・「国の変化は地方から」。(安冨)やはり変化は地方からですね。なによりも有権者が絶望していることが、現在の政治システムの最大の問題だと思うので「投票率が低いか選挙に行け」と言われても「投票なんてしたってしょうがないよね」となるのはある意味正しいんでしょうね。・「孤立せずともに攻めていく」。(安冨)2024年3月に岸田内閣は、地方自治法改正案を閣議決定しました。これは、地方版の緊急事態条項のようなもので、非常時に国が地方自治体に支持できる「指示権」を創設するというものです。()みんないまだに勘違いしているけれど、2000年で国と地方は対等と法律的に治ったけれど、国の官僚はいまだに自分たちが上で、国民は自分たちに従えと思っているし、地方自治体の職員は自分たちが下で、従わなきゃいけないと思っている。今回の「指示権」は、緊急事態を名目に、もう1回国が主導する突破口を開くため。災害名目で国が巻き返しを図ってきたというのが私の見立てです。本来なら閣議決定する前に、もっとみんなで議論すべきことですが、新聞も規定事項として報道するだけ。(安冨)防衛関係とか緊急の災害が、取り締まりの手口に使われるのは常にそうですね。()戦争か災害か感染症を使って、国家は中央集権を強化していく。(安冨)歴史の必然ですね。・「石井紘基がもしSNSを使っていたら」。私は裏金問題で検察批判をしましたが、東京地検特捜部は自分たちも裏金をやっていました。大阪地検特捜部も2002年の三井環事件で、検察の裏金を密告した検事を逮捕しています。結局、自民党の裏金事件も特捜部は最後まで追及しませんでした。そのことを批判すると、周りの友達から「お前は逮捕されるぞ」「これ以上喧嘩売ったら警察にやられるぞ」と言われました。最近は財務省を批判しまくっているから、国税が入るのではないかと周りに言われています。これからの時代、自分から発信して、情報もオープンにしてしまった方が、自分の身を守れる気がします。

おわりに 石井紘基は今も生きている。私は石井さんと出会っていなければ弁護士にもなっていないし、石井さんが亡くなっていなければ、国会にも行っていないわけです。石井紘基との出会いとなった「つながればパワー」は、今の私につながっています。「市民の力で社会を変える」は私と石井さんの、そして私たち市民皆のコンセプトです。私たち市民の手で、今まさに社会を変えることができるのです。石井紘基は、今も私たちの中で生きています。

石井 紘基(いしい こうき、1940年11月6日 – 2002年10月25日)は、日本の財政学者、政治家。民主党などで衆議院議員(3期)、総務政務次官(羽田内閣)として活動。国会で政府支出の無駄遣いに厳しく切込み、とくに特別会計について詳細な研究を行った。統一教会、オウム真理教等のカルト宗教問題にも取り組んでいた。(ウィキペディア)。

・石井氏が暗殺されたのは、約23年前。私はビジネスマンとして忙しく働いていたころです。このニュースの記憶が全くありません。私が政治にほとんど関心がなかったことが原因なのかもしれませんが、大きく長期にわたって報道がしていなかったのではとも考えています、森永卓郎氏と石井紘基氏が今でも生きていたら、どのようなことを教えてくれて、日本が少しでも良い国になることに力を尽くしてくれるのかと思うと残念でたまりません。泉氏が石井氏のことを発信してくれていることで、知ることができたことが多くあります。石井氏の功績や想いは、後世の人が伝え、風化させてはいけない」と強く感じています。森永卓郎氏は「書いてはいけらない」という本を書かれていますが、日本で一番書いてはならないのは「特別会計」のことのような気がします。マスコミは、まるで日本に「特別会計」などは存在しないかのように一切報道しません。政治家は「減税するなら財源を示せ」と言いますが、「特別会計」には一切触れません。日本は石井氏が看破している「官僚支配国家」「財務省支配国家」が実態だと感じています。森永氏や泉氏が書かれているように、日本には報道の自由などは存在してなくて、「特別会計」や財務省など官僚政治を批判したとたん、地位や財産だけでなく命まで奪われかねない「官僚独裁国家」が実態なのだと。官僚や政治家が望んでいる民衆は、政府のいうことを何でも聞く家畜のような、政府のために汗水たらして働く奴隷のような民衆です。私は特に大手マスコミは、官僚と政治家のための官報を報道する広報機関、洗脳機関だとしか思っていません。1ミリも信頼も信用もしていません。

・https://shueisha.online/articles/-/251912『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』(泉房穂著・集英社新書)の出版を記念して、2024年10月1日、新宿のロフトプラスワンで、トークイベント”泉房穂出版記念 恩師・石井紘基元衆議院議員を語り尽くす夜”が開催された。〈没後22年〉政治家・石井紘基は誰に殺されたのか? 彼が知った「日本がひっくり返るくらい重大なこと」とは?

・https://shinsho-plus.shueisha.co.jp/interview/izumi_ishii_kataru_yoru/28477 座談会。「もしかしたら時の総理も、何か大きな力で脅されていたかもしれません」泉房穂と「石井紘基」を語り尽くす夜 第1回。泉房穂×石井ターニャ×紀藤正樹×安冨歩×今西憲之(司会)『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』(泉房穂著・集英社新書)の出版を記念して、2024年10月1日、新宿のロフトプラスワンで、トークイベント”泉房穂出版記念 恩師・石井紘基元衆議院議員を語り尽くす夜”が開催された。

・https://shueisha.online/articles/-/251923#goog_rewarded 石井紘基は官僚システムに殺された? 東大名誉教授が「民主党政権時代に彼が生きていれば、官僚システムはただでは済まなかった」と語る理由。『わが恩師 石井紘基が見破った 官僚国家 日本の闇』(泉房穂著・集英社新書)の出版を記念して、2024年10月1日、新宿のロフトプラスワンで、トークイベント”泉房穂出版記念 恩師・石井紘基元衆議院議員を語り尽くす夜”が開催された。

石井ターニャ氏https://search.yahoo.co.jp/video/search?rkf=2&ei=UTF-8&dd=1&p=%E7%9F%B3%E4%BA%95%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%A3

 

・12/2. 12/2.なぜ毎回返金だけで済む?」”元青汁王子”三崎優太さん『政治とカネ』問題に怒り「特別扱いされるのっておかしくない?」。「一般人が同じことをやったら即アウト、不正以外の何物でもないのに、特別扱いされるのっておかしくない?どう考えてもおかしいと思うんだよね。これなんでなの?」とまくし立てるようにつづった。フォロワーからは「理不尽すぎますよね」「選挙で受かれば禊は終わり、というのも許せません」「もっと訴えてください!」などの反応が上がっている。「一般人は脱税すれば追徴課税、場合によっては強制的な差し押さえや逮捕まであり得るのに、政治家とりわけ自民党の先生方だけ「間違えてました」「秘書が勝手にやりました」で済まされるのはどう考えてもおかしいです。国民の代表なのですから一般人よりも厳しくすべきで、最低でも議員資格は剥奪です」「何かあれば謝るか秘書がやったとか…。まずね、謝るとか返金とか議員になってルールも知らないんだからまずその時点で議員失格なんですよね。罰則規定もない時点でおかしな話でルールもわからん、罰則もないなら実質やりたい放題なわけで辞職勧告受けても本人居座れば議員は続けられるといういい加減にしろよ状態。実刑になるまで続けられる。捕まって実刑になるまで何日かかるんでしょうね。生ぬるいです」「国会議員が国会議員の為の法律作るから、自分達の為に罰則つけるような事はしない。国会議員に関する法律を国会議員が議論させてはいけない。」「泥棒に泥棒を取り締まる法律を作らせるようなもの」「庶民を縛る税法には罰則があるが、政治資金規正法には大した罰則がない。政治資金を非課税扱いにしていることがそもそもの間違いのもと。課税対象にして、手取り額と同じになるように支給額を調整すればよいだけ。」

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