・仮説検証 : すべての理論は、実証されていなければ仮説です。仮説検証は仮説を「疑う」ことがベースです。仮説とは「ある現象を合理的に説明するため、仮に立てる説。実験・観察などによる検証を通じて、事実と合致すれば定説となる」です。検証とは「仮説を証明する」です。仮説検証とは「仮説の真偽を事実情報に基づいた実験や観察などを通じて確かめること」です。仮説を立てないで、何かを始めることは、目的がはっきりしていませんから、ありとあらゆるデータを集めてから考えます。当然、時間とコストがたくさん必要になります。仮説検証は、何かやろうとしているときに、出来るだけ、早く簡単に、正しい結論を出すために行います。セブンイレブンを作った鈴木敏文さんは「BIでデータをいくら集めても意味がない。仮説が正しいか間違っているか判断する為にデータを使う」と言っていました。BIとは、ビジネスインテリジェンス( Business Intelligence)の略語です。、企業などの組織のデータを、収集・蓄積・分析・報告することにより、経営上などの意思決定に役立てる手法や技術のことです。先にデータを集めて、そこから仮説を考える「仮説探索型」という思考法もありますが、ビジネスではあまり実務的でないと思います。仮説検証型のプロセスは「何のための仮説をするか明確にする」⇒「仮説を検証するための準備をする」⇒「データを分析して検証する」です。正しければ実行フェーズに移行します。もし間違っていたら、再度、仮説の設定フェーズに戻ります。例えば「新店舗を××に出店しようとしているが市場があるかを判断したい」⇒「その地域の人口、世帯数、家族構成、年齢構成、収入、交通量を調べる」「データの質と量。どれだけの期間と精度で集めるかを決める」「調査を自社でやるか、外部に依頼するか決める」⇒「集めたデータを分析して結論を出す」です。他に「○○商品の売り上げが落ちている」原因は「競合との価格の問題か」「性能の問題か」など、いくつか仮説を立ててデータを集めて検証します。このような活動は、ビジネスでは普通に実行されています。
・PDCA : PDCAとは、Plan(計画)Do(実行)Check(評価)Action(改善)の頭文字です。PDCAを繰り返す事を「PDCAサイクル」呼びます。PDCAは計画からスタートしますが、通常のビジネス活動では、市場の背景や活動の狙いから目的を明確する「目標設定」が必要です。最初のPには「Purpose(目的)」も含まれていると考えています。PDCAは最強のロジカルシンキングだといわれます。異議はありませんが、PDCAは活動の順番(プロセス)を説明しているだけです。具体的なHow To(~のための方法)ではありません。仮に100人に、何も具体的な指示を与えずに「自分の営業活動、生産活動をPDCAで行ってください」と指示した時には、100通りのPDCAのやり方で行われると思います。この場合デメリットは、全て独自のやり方でPDCA活動を行いますから一件一葉になります。ですから標準化も水平展開も出来ません。他の人がそのやり方を再現することは困難です。自社の仕事の内容に合わせた、具体的なPDCAのやり方を設定する必要があります。トヨタ自動車で有名な「改善活動」は、PDCA活動のプロセスや手法が標準化され、活動が業務の一部になっています。そして一度改善したら終わりでなく、さらにその活動をスパイラルアップして改善していきます。「乾いた雑巾をさらに絞る」と言われる活動です。改善を「考えること」が習慣化しています。それがトヨタ自動車の強さにつながっています。PDCAのCは「Challenge(挑戦)のCでもある」と書いている方がいました。妙に納得しました。
