生きて LM75

映画を見るのは好きです。学生時代はたくさん見ました。社会人になってからも気になる映画は見るようにしています。会社勤めの頃は、毎月1日の映画の日は可能な限り映画を見ていました。洋画が多いですが「永遠のゼロ」「はやぶさ」「鴨川ホルモー」も見ました。印象に残っている若い俳優さんの死は気持ちが沈みます。宇崎竜童さんの「生きているうちが花なんだぜ」ではないですが、辛いこと悲しいことも生きているからです。それでも生きていれば、おいしいもの食べて幸せを感じることもできれば、素敵な人との出会いで心が弾むことだってあります。素晴らしい映画や劇や音楽で感動することだってあります。上手な気分転換の方法を持つことは必要です。僕は歌舞伎とジムのサウナとお風呂が良い気分転換になります。自粛中は辛かったです。

「死にたい」と思う気持ちも少しは理解できます。会社を退職して独立したときは、最初は全く仕事がありませんでした。会社にいた時の実績で、「自分なら何とかなる」と自信はありました。完璧な思い上がりでした。会社のブランドと周りのサポートで仕事が出来ていたことを思い知りました。恥ずかしいから今まで誰にも言ったことはないですが、一番底の時は「お財布に5円しか残っていませんでした」お昼代を浮かせるため、内緒でおむすびを作って仕事に行っていました。翌月に何とか仕事が決まっていたので持ちこたえられました。その時は勝手に会社を辞めて家族に迷惑をかけるのは申し訳ないと思いました。「最悪の時は生命保険が下りれば、暫くは何とか家族は暮らせる」と何となく考えました。幸い前の会社の社長の支援やラッキーなこともあり何とか今に繋がっています。もしその時の幸運が無かったらとしたら、頑張れたと確信できる自信はありません。人は状況次第でいくらでも落ちていくことがあるのを知りました。何とか今があるのは、たまたま幸運だったのと、頭が悪いので物事を深く考えられない。どちらかと言えば楽天的だからです。ずっと「ピンチはチャンス」と心の中で唱えていました。馬鹿です。でもその経験があるから、3~5月の悲惨な時も精神的に持ちこたえられました。あの頃よりは全然気楽です。

日本の2019年の自殺者数は、2万人を超しています。1998年の就職氷河期の時には前年より8500人増えて33000人が自殺しました。今コロナで直接亡くなる人も心配ですが、仕事を失った人たちのことが心配です。他人事とは思えません。失業経験者から少しだけ言わせてもらえば、人生頑張れば何とかなる可能性が強いです (半沢さんも似たようなことを言っています) 。正直に仕事をしていれば、お客様のために仕事をしていれば、諺にある「捨てる神あれば拾う神あり」です。好きなものを食べる、好きな映画を見る、好きな人に会う、好きな所に旅する。ちょっとしたことで気分が変わって、次の展望が開けるかもしれません。生きていることと未来はイコールです。どんなに辛いこともどんなに楽しいこともいつかは思い出になります。時間が解決してくれることもあります。人はどこかで繋がっています。人は生きていることで、誰かに喜びや勇気を与えています。誰かのためになっています。

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