環境変化 LM65

マーケッティングに、プロダクトライフサイクルという概念があります。簡単に言うと、商品は、導入期、成長期、成熟期、衰退期の4つの順番で市場の浸透が変化していくことです。しかし昨今の急速な技術革新や市場の変化によって、そのようなゆっくりした変化ではなく、ある時点でいきなりライフサイクルが終結するケースが増えてきました。

今回のコロナによって、市場がいきなり変化しました。僕のメインの仕事は企業内研修です。コロナ禍になるまでは、すべて集合研修でした。しかしコロナの影響で予定していた3月~5月の研修は全て中止になりました。6月からはリモート研修に切り替えていただき7回実施しました。リモートは初めての経験でしたので、試行錯誤の連続でした。リモートで満足していただけたか不安でしたが、おおむね好評なようでほっとしています。お客様のサポートのおかげです。対面よりは進捗管理やグループワークが難しい面はありますが、じっくり考えることができた。出張しないので楽だったとの意見もありました。コロナが落ち着いても、今後の研修はリモートが増えます。僕はリモートに対応していきます。若者ほどリモートに抵抗ありません。今年の新卒研修はリモート中心でした。同期の絆のため就業時間内のリモート飲み会やeゲーム大会を企画してはどうでしょうか。

今回はコロナでいきなり市場が大きく変化しましたが、様々な要因での市場の変化を見てきました。僕は富士ゼロックスGに27年所属していました。親会社は富士フィルムです。前の富士フィルムは、フィルムのシェアは圧倒的でした。ブランドイメージ、売上げ、利益、品質でも超優秀な会社でした。しかし世の中がアナログの社会からデジタルの社会に変わり、フィルムが使われなくなった時に、一気に売り上げが無くなりました。今は医療関係に力を入れています。

今の急激な市場の変化に対応しようと努力している企業の話は、僕ならどう手を打つかを考えながら見ています。結婚式場は式のために人を集めづらくなっています。全国の結婚式場が協力して、リモートで披露宴を開いてはどうでしょうか。飲食はゴーストキッチンのような宅配専門のレストランができています。小規模な居酒屋さんや食堂は密にならないように、共同してフードコートのような広いスペースか、野外でも食べられるようにしてはどうでしょうか。今夏はビアガーデンが人気になると予想しています。定年後の時間が自由な人が増えています。昼呑み需要はまだまだ増えます。ビジネスホテルは、部屋の半分をテレワーク用のオフィスとして貸してはどうでしょうか。カラオケルームはリモート会議に適しています。将来VR(バーチャルリアリティ)がもっと手軽になったら、リアルの旅行は旅行会社に任せてVRでのんびり疑似体験したいです。エンタメやスポーツはネットでも収益を上げる仕組みに変わっていくと思います。

ピークを迎えた時に、いきなり商品やサービスが終わりを迎えることが、様々な業種で起きています。恐竜の絶滅(最近の学説では、恐竜は鳥類へ進化した)は、恐竜が巨大化し繁栄したピークの時に起きた説が有力です。恐竜はその時の環境に最も適合したから繁栄しました。逆説的に言えば、環境変化にもっとも弱かったと言えます。何らかの環境変化に対応できずに恐竜は絶滅しました。市場が変化した時に前はうまくいったからと言って同じことを繰り返していたら、衰退か退場になります。恐竜のように巨大な企業が変化するのは多くの労力が必要ですが、ネズミのような小さな企業は簡単に変わることができます。今回の市場の変化をチャンスだと考えている人もいます。

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