無駄は無駄? LM66

無駄は実は意外と大切なのかもしれません。無駄が余裕に繋がることがあります。救助隊の人が、男女が雪山で遭難した時は、生存可能日数は男性を基準にすると言っていました。女性は男性より脂肪が多く、生命力も強いため、長く生存が可能です。ダイエットで脂肪を目の敵にしている女性もいますが、遭難したときは脂肪が栄養になります。蟻は女王アリ以外は働きアリです。働きアリは常に2割の怠けもの蟻がいます。実験で、その怠けもの蟻2割を排除しても残りの8割の中から、また2割が怠けもの蟻になるそうです。蜜蜂も同じ比率で、怠けもの蜂がいるそうです。種の生存のために常に2割の無駄を持っているとの説があります。

今の世の中は暗い話題が多いです。だからこそ、前向きに明るいことを考えています。日本企業は欧米の企業と比べて、無駄が多くて効率が悪いと言われています。それでも企業が維持できているならある意味凄いです。コロナで世界中の企業と人が苦しんでいます。歴史を振り返ればいつかは落ち着きます。贅肉のない体は格好いいですが、絞りすぎた体は栄養の余裕がありません。コロナが落ち着いたときに、日本企業は発展し世界に貢献できると確信しています。

①日本企業は過去最高額の内部留保を持っているデータがあります。預貯金がたくさんあります。株主至上(偏重)主義では、内部留保の資金は株主のおかげだから株主に還元すべきと主張します。しかし内部留保ができたのは株主のおかげではなく、経営陣や社員が頑張ったおかげです。お金を貯めこんでいるだけでは資本の回転率が悪く企業の発展に貢献しないと責めます。しかし内部留保のない企業は、いざとなった時には脆弱です。今回のコロナ禍のような市場になった時に持ちこたえられません。日本企業は、まだ資金の余裕があります。

②日本企業はなんとか雇用を守ろうと考えている経営者がたくさんいます。従業員やその家族の幸せを考えている経営者がいます。今は過剰人員でも雇用を維持しようとしています。企業は人がいてこそ成り立っています。コロナが落ち着いて、拡大しようとした時にリストラした企業には、必要な人財が残っていません。新たに採用するには時間もコストもかかります。でも人とノウハウの残っている企業はすぐに拡大の活動が進められます。日本企業は人財のポテンシャルかあります。

③日本企業は世界に出るチャンスです。今回のコロナ禍はM&Aの良いチャンスと考えている経営者が結構います。自社の発展のために必要な企業が安く買える状態です。M&Aをする余力と意欲のある日本企業はまだまだあります。すぐには利益に繋がらなくても将来の発展のためM&Aをしようとしています。2019年の日本のM&A件数は過去最高でした。コロナの影響はありますが、日本企業にはM&Aをする意欲と体力がまだまだあります。

前職のフィルムの親会社は、次の成長分野として医療関係に狙いを定め多くの会社を買収しました。一方、同じ業種のコダックは株主の反対でフィルム分野以外の投資ができませんでした。その結果倒産しました。新規投資はリスクがあり、すぐに利益と企業価値に繋がらないと株主は主張します。今利益が出ればよいと考えています。企業に人生が掛かっている従業員より、いつでも株を手放せる株主が優先されるのは僕は納得できません。ピンチはチャンスという言葉を最近よく耳にします。日本企業は世界的に見て、資金の余裕も人材も意欲もあります。日本は企業も人も今回のコロナをチャンスに出来ます。日本に住んでいるのはラッキーです。

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