変化対応 LM62

僕の今の一番のキーワードは「変化対応」です。アメリカでは「リモートファースト」「ニューノーマル」がよく使われています。コロナで世の中の常識が大きく変わります。100%良い変化などありません。良いこと51%、悪いこと49%なら、僕は良いことを受け入れます。リモートに対応していく企業と、従来と同じやり方をする企業とでは差が付きます。会議や研修はありますが、出張会議や集合研修は減ります。僕が若手の頃にリモートワークが出来たら、もう少し楽だったのにと思っています。今回の社会変化は、本来はもっとゆっくりとしたペースで起きる変化が夕立のように一気に来ました。
台風や大雪でも、なんとか会社に行くことが日本では当たり前に捉えられています。それを美徳としている社会です。緊急の仕事があるなら僕でも何とかしていきますが、そうでないなら僕は行きませんでした。会社に忠誠心を見せるための出社なら馬鹿馬鹿しいです。僕が名古屋にいたころ、会社が半休制度を作ってくれました。リフレッシュのために、海沿いに引っ越して、午前半休を取り、夏はウインドサーフィンを、冬はゴルフ練習場に行ってから、午後出社していました。当時は当たり前だと思っていましたが、今振り返るとそんな仕事の仕方は僕以外にはしていません。「文句があるなら実績を出してから言え」と当時は思っていました。誰からも直接言われたことはありませんが、実は影ではひんしゅくを買っていた気がしています。 
リモートになってマネジャーの力量が顕在化しています。従来のマネジャーの主な仕事は時間管理と結果管理です。リモートになった瞬間にそんな仕事は不要です。ネットに「頻繁に何をしているか確認してくるマネジャーはうざい」と書いてありました。その気持ちは経験者として理解できます。リモートでは、プロセス管理や人財育成が出来ないマネジャーは価値がありません。成果を生み出すマネジメントが必要です。僕が若手の頃、メンバーが出かけた後に暇なマネジャーを見て、そうなるのが嫌でした。現場にこだわり、管理専任のマネジャーの打診を受けた時に「錆びたくない」と言って断りました。今思うと生意気な発言です。常に新しい情報に触れていたかったです。
リモートワークは、お互いの性格や能力を把握している。信頼していることが前提です。リモートになると、その関係構築が難しいです。今年の新卒教育はリモート研修が中心です。同期の絆が作れるか心配しています。僕の頃には半年間新卒教育がありました。お互いの性格を理解できました。同期の絆も出来ました。僕の同期の定義は「呼び捨てに出来る人間関係」です。今の時代は、年齢が上でも下でも「さん」付けで呼びます。でも同期は「黒澤(います)」と呼び捨てに出来ます。同期には随分と励まされ助けられ刺激を貰いました。リモートでも「同期の絆」作りは絶対に必要です。例えばキャンプに行くとか、旅館を貸し切ってオンラインゲーム大会をするとか。僕が新人の頃を思い出すと先輩が指導してくれたり、周りの仕事を見たりして仕事を覚えました。リモートでも、そうした仕組み作りが必要です。リモートワークではマネジメントの指標が必要です。業務の可視化、標準化、プロセス化は必須です。感覚でマネジメントする時代は終わりました。
コロナ禍は免疫やワクチンでいつかは無くなります。でもZoomやTeamsなどのテクノロジーは残りますし進歩します。コロナの前と同じ世界に戻ることは絶対にありません。時代の変化は、個人の思惑や希望とは関係なく起きます。時代の変化に適応できないなら、ビジネスの世界では企業も個人も退場する時です。僕が新しい環境に適応できないなら、僕は社会にとって不要な存在です。

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