ミラー・ニューロン LM74

最近のお客様との打ち合わせは、ほぼネットです。いきなり初見からネットで始まることも増えました。正直に言うと、いきなりのネットの打ち合せは、とても疲れます。感覚的には直接面談の3倍ぐらい疲労します。打ち合わせ後は、暫く次の仕事をする気力がわきません。僕はデジタルネイティブではないので年のせいかもと思っていましたが、少し慰められる記事を読みました。

週間ダイヤモンドに載っていた、野中郁次郎さんの記事です。お名前は聞いたことがありますが、どのような人かは存じ上げませんでした。日本の知識経営の第一人者のようです。取り急ぎ図書館で予約しました。記事を抜粋すると、個人の持つ知識(暗黙知)を、組織の共有知識(形式知)に変換するためには「共感」から始まる。科学的にも会うことの重要性は証明されている。ミラー・ニュウロンが人の脳には存在するので、人はあった瞬間に、無意識に相手とシンクロする。ポイントは「一度でも共感が成立すれば、距離の問題はなくなる」「対話こそが知を作る」と述べています。

ミラー・ニューロンとは、周りの行動をみて、自分も同じように行動する(鏡のようにまねる)神経細胞脳の働きのことで、共感細胞、モノマネ細胞とも言われています。他人の行動を見て、まるで自身が同じ行動をとっているかのように”鏡”のような反応をすることから名付けられました。その効果として、例えば成功者や目標とする人物の近くにいると、自然と言動を真似したり、感情で共感したりすることにで、その要素を身に付けていくことができることが挙げられます。お手本(ロールモデル)は大切です。ミラー・ニューロンは、他人の行動を理解し、模倣によって新たな技能を修得する際に重要であるといえます。映画やドラマを見て、俳優の気持ちになり、喜んだり、悲しんだり共感するのも、ミラー・ニューロンの働きだといわれています。

ここからは、僕の勝手な解釈です。一度でも会っている人とのネットの打ち合せはそれほど疲れませんが、いきなりネットでの打ち合わせは半端なく疲労します。年のせいだと自虐していましたが、この記事を見て、脳でミラー・ニューロンが相手とシンクロをしようとしているのに、ネットではそれが出来なくて、脳細胞が空回りして疲れると勝手に納得しました。打ち合わせる人とは、一度リアルに会って話したいと、僕が渇望するのは、脳科学的にも正しいと解釈しました。

ニューノーマルでは「いかに人と接触しないか」に主眼を置いていますが、実感としては、ネットで初めから終了までの全てのプロセスを完結するのは難しいです。相手のキャラクターや性格や感じを理解するのは、リアルに会うことは一番効率的です。人の脳の働きは、潜在意識が9割、顕在意識が1割と言われています。氷山は海面に出ているのは1割ぐらいです。意識と似たような比率です。会った瞬間に人を判断するのは、潜在意識の領域が大きいです。今年の新卒研修はネットが主流でした。もしリアルに会わないまま配属されるならば、同期の絆が出来るか心配しています。同期の絆は財産です。営業もネット営業が増えています。でもその前提はお互いが相互に理解していて共感できている。相手のことを信頼して商談を進めることに不安がないことがスタートです。相手を理解するために直接会うことによる効果は証明されています。これからは、ネットとリアルバランスを上手に組み合わせることがビジネスの成功のKeyになります。

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