パラダイムシフト LM73

最近、自粛期間の3か月を振り返っています。本当に暇でした。3~5月はほぼ仕事がゼロでした。やればいいことは分っていても、やる気が全然おきませんでした。ボーとしていただけの期間です。自分の無力感を感じていました。今まで仕事をできていたのはお客様のおかげだと実感しました。頭では分かっていたことですが、痛切に感じました。自粛している間でも何とか生きていけたのは、食料を作ってくれる人のおかげです。販売してくれる人のおかげ、届けてくれる人のおかげです。僕が仕事をしていけるのも、生きていけるのも、周りの人のおかげだと感謝しています。そんな思いを持った人は多くいたと思います。

経済成長を最優先する世界では、自己の欲望が肥大化します。いかに人より良い生活をするか、いかにビジネスで他社に勝つか、いかに人よりお金持ちになるか。そんな気持ちで生きてきました。常に人と張り合っています。人に勝つことを目指しています。それは周りを敵だと思っている気持に近いです。でも今回の自粛で、所詮一人では何もできないと分かりました。周りの人が、誰かが、支えてくれているから生きていられます。

世界は欲望の増大で爆発寸前です。自社や自分の利益のためには人をだましてもしょうがないとか、会社は利益を出すために、株主のために存在しているような風潮もあります。結果、豊かな人は益々豊かに、貧しい人は益々貧しくなっています。世界の富の大半は、ごく僅かな富豪に集中しています。豊かな人は、貧しい人のおかげで、自分は豊かな生活が出来ているとは思い至りません。自分さえ豊かになれば周りはどうなってもよいと考える利己主義が極限化しています。

「このまま、経済成長と豊かさも求めて、自然を破壊して行ったら、地球は破滅されてしまう。今回のコロナはそれを見直す機会になるかもしれない」と何かの記事で読みました。旧約聖書中に「ソドムとゴモラ」の話があります。繁栄していた都市です。住人は欲望に任せて退廃しています。さながら今の大都市のようです。神様の怒りに触れて亡びました。ソドムは一都市ですが、今は、世界的な人口の増加に伴い、大都市がいくも増えています。自然破壊はとどまるところを知りません。

このまま進んだら、神様の怒りではなく、人間の欲望と愚かさで、滅亡の道に進みかねません。生き物は全て繋がっている。すべての生き物が助け合っているから生きていけるのだと気づくチャンスになりました。人も自然の一部で地球の一部で宇宙の一部です。人間も地球に生きている生物の1つにすぎません。38億年前に海に生まれた、たつた1つの細胞が、すべての生き物の始まりだと最新の科学では証明されています。それから数限りない命の輪が繋がり今に至ります。すべての生き物は兄弟だとも言えます。未来に命をつなげていくことは生き物にとっての使命です。人類は全体の幸福や平和を願い、地球環境や他の生物の命も大切にする段階に入っています。それが人類の進化に繋がると感じています。

人は一人では生きていけない、人は社会と繋がっていると多くの人か理解しました。それが今までの利己的な社会を見直し、新しい社会を生み出すパラダイムシフトになります。パラダイムシフトは劇的な社会の変化や転換点を意味します。いつの日か、2020年を振り返った時に、素晴らしい社会と地球になるための転換点だったと思える日が来ることを願っています。

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